ANAのプレミアムメンバーになると、前年のプレミアムポイントに応じてアップグレードポイントが付与されます。
アップグレードポイントは、座席のアップグレード、ラウンジ利用、スカイコインへの交換といくつかの特典に交換出来ますが、一番使いたいのは座席クラスのアップグレードです。
しかし、この座席クラスのアップグレードは安い航空券では使えなかったり、空席が中々なかったりして使いにくいのです。
今回、アップグレードポイントを使って、念願のビジネスクラスへのアップグレードに成功しましたので、アップグレードポイントの仕組みとアップグレードの仕方を紹介します。
また、アップグレード航空券と通常ビジネスクラス航空券の違いについても形式でまとめています。
アップグレードポイントを利用してビジネスクラスへアップグレード!!
アップグレードポイントを使って、ビジネスクラスにアップグレードしましたので、体験談を紹介します。
アップグレードポイントについて
アップグレードポイントを使うことで国内線の場合はプレミアムクラスに、国際線の場合はビジネスクラス、ファーストクラスへ、アップグレードすることができます。アップグレードポイントのご利用で、国内線(ANAグループ運航便)はプレミアムクラスへ、国際線(ANAグループ運航便・ユナイテッド航空運航便)はビジネスクラス、ファーストクラスへのアップグレードを承ります。
アップグレードポイントの利用条件
アップグレードポイント利用時の注意点ですが、ANAのホームページには下記の通り記載されています。
国内線・国際線共通で抑えておきたいポイントとしては、「アップグレード枠が設定されているので、座席に空きがあればアップグレードできるわけではない」「マイルの積算はアップグレード前のクラスで積算される」
- アップグレードポイントでご利用いただける座席数には、限りがあります。
- アップグレードの際のフライトマイルは、ご購入いただいた航空券の運賃を対象として積算いたします。
- 機内でのアップグレードポイントによるアップグレードは承ることができません。
- (国内線)プレミアムクラスの設定がない路線では、ご利用になれません。
- (国際線)エコノミークラスからファーストクラスへのアップグレードは承ることができません。
- (国際線)アップグレードによるご利用クラスと同一クラスでの他の航空券のご予約(二重予約)は、承れない場合があります。
- (国際線)パッケージツアーその他に適用される包括旅行運賃、対象予約クラス以外では、アップグレード特典をご利用になれません。
- (国際線)特典航空券ご利用の際は、座席クラスのアップグレードサービスをご利用になれません。
国際線の方が制約が多いのですが、国内線と国際線の利用条件を個別に確認していきます。
国内線
国内線の場合は、利用条件はそれほどなく、プレミアムクラスの設定がある路線であれば、国内線は1区間・一律4アップグレードポイントで利用可能です。そのため、深く考えずにアップグレード枠に空きがあれば利用できます。
国際線
国際線の場合は、パッケージツアーその他に適用される包括旅行運賃、対象予約クラス以外では、アップグレード特典を利用することはできません。つまり、アップグレードポイントを使って座席のアップグレードをするためにはある程度高い航空券でないとダメです。
対象クラスはU以上なので、VやWは対象になりません。しかも日本で旅程を開始した場合は、Hクラスも対象になりません。
旅程開始エリア | プレミアムエコノミー・エコノミークラス→ビジネスクラス | ビジネスクラス→ファーストクラス |
日本地区旅程開始 | G/E/Y/B/M/U クラス ※「G」クラスは2016年10月5日搭乗分より対象 |
J/C/D/Z クラス ※「P」クラスは対象外 |
日本地区以外の旅程開始 | G/E/Y/B/M/U/H クラス ※「G」クラスは2016年10月5日搭乗分より対象 |
J/C/D/Z クラス ※「P」クラスは対象外 |
国際線でアップグレードポイントを使う上で、この条件が最大のネックになります。
修行でもマイルの積算率が変わるため、この予約クラスは非常に重要になります。
予約クラスが上位ほど、マイルの換算率は良くなりますが、値段が高くなります。
この予約クラスによって、「予約変更」や「払い戻し」の有無が変わってきて、よりフレキシブルな航空券の場合クラスが高くなります。
ANAのホームページで予約した場合でも、「Economy Value」の場合はアップグレード対象外の「V」や「W」「S」になります。
この例の場合、予約クラスは「W」になります。
ちなみに、このとき往復ともアップグレード可能な「U」クラスにした場合、運賃は倍以上になってしまいました。
話は脱線しますが、このクラスまでくれば、実はプレミアムエコノミーの方が運賃が安くなることがあります。下記の予約クラスが「E」はプレミアムエコノミーを指しています。
なので、時期によってはプレミアムエコノミーは修行に最適です。
ただし、この安いプレミアムエコノミーは変更不可のものになりますので注意が必要です。
国際線アップグーレドに必要なアップグレードポイント
必要アップグレードポイントは、路線ごとに6ポイントから20ポイント必要になります。私はバンコク在住なので、バンコク-日本間を一番利用するのですが、ビジネスクラスにアップグーレドする場合は、8アップグレードポイント必要になります。
アップグレード手順
アップグレードの空席は、予約検索画面で確認することができます。空席情報の下にある「アップグレード空席情報を反映」ボタンをクリックします。
ボタンをクリックすると、アップグレード情報が反映され「空席待ち」か「空席あり」に分かれます。
この情報は前述の予約クラスに関わらず表示されますので、アップグレードをしたい場合は、アップグレード可能な運賃で予約する必要があります。
アップグレード申し込み
アップグレードの申し込みは予約完了後に予約内容の確認から行います。
予約内容の確認画面の「アップグレード申し込みボタン」を押します。
そして、次の画面で「申し込みへ」ボタンを押します。
アップグレード可能な便の隣に「アップグレードボタン」が現れますので、そのボタンをクリックします。
次の画面で「マイルを使う」か「アップグレードポイント」を使うか選択できるので、アップグレードポイントを使いたい場合は、「ポイント使用」にチェックを入れてください。
次の画面で「マイルを使う」か「アップグレードポイント」を使うか選択できるので、アップグレードポイントを使いたい場合は、「ポイント使用」にチェックを入れてください。
空席があれば無事完了します。
空席待ちの場合、下記のようなメールが送られてきます。
この時は空席待ちから、約20日後に待望の【ANAより】アップグレードの申し込みを承りましたというタイトルのメールが届き、無事アップグレードできました。
この空席待ちはタイミングや運に左右されると思います。
前回は無事アップグレードできましたが、予定変更で結局キャンセルすることになってしまい、泣く泣くビジネスクラスを諦めました。
アップグレードに成功したらまず座席指定
予約一覧から該当のフライトを選んで、赤枠の部分をクリックすると座席選択できるようになります。
窓側の通路に面していない座席が良かったんですが、残念ながら埋まっていました。
ということで、私は3Hを選択しました。
ちなみに、今回往復ともアップグレード可能な予約クラスだったんですが、往路は777の古い機材でスタッガードシート配列ではなかったので、復路の787便のスタッガードシートを狙って、アップググレードしました。
ビジネスクラスへのアップグレード空席情報も777と787の便では、787便の方が空席が少ないように思いますので、皆さん機材も考慮されて選んでいるようです。
同じビジネスクラスでも、より快適な方がいいに決まってますよね。
特に成田-バンコク路線の場合、数時間の違いで777便と787便があります。
少し出発の早いNH807便は最新の787-9で、約一時間後に出発するNH805便は旧機材の777です。
ビジネスクラスに限らず機材の違いは大きいので、予約の際にきちんと確認することをオススメします。
[Q&A]アップグレード特典のビジネス航空券と通常購入の航空券の違い
今回のようにエコノミークラスの航空券を購入して、アップグレードポイントでビジネスクラスにアップグレードした場合に通常購入の航空券と違いがあるのかについてまとめました。マイルとプレミアムポイントの積算率
マイルやプレミアムポイントのマイル積算率は、購入したチケットの積算率になりますので、ビジネスにアップグレードしたからっといって、ビジネスクラスの航空券の積算率にはなりません。
手荷物許容量は?
手荷物許容量は、ビジネスクラスと同様に32kgが三つまでOKとなります。国内線を経由する場合の国内線区間も国際線の基準が適用されますのでご安心ください。
優先手荷物タグ(プライオリティタグ)は?
到着空港で手荷物を優先的に受け取ることができる優先手荷物タグも問題なくつけてもらえます。ラウンジは使える?
もちろんラウンジも使えます。国内線区間も一緒に購入している場合は、国内線の空港でもラウンジは使うことができます。
ということで、マイルの積算率以外は、通常のビジネスクラスの乗客として扱ってもらえますのでご安心ください。
今回はアップグレードポイントを使った、アップグレードの方法を紹介させてもらいました。
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